<お知らせ>
俵太との出会いのエピソードをお送りしています。
いままでの話は、こちら→俵太との出会い(その1)をご覧ください♪
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実家で飼っていたペットで、私が覚えているのは、犬・鯉・金魚・小鳥である。ペットショップに行くと、実家で飼ったことのない動物たちもたくさんいた。
ちなみに、私の別サイトでよく登場する、うちの両親は動物好きで、昔から動物が出るテレビ番組は欠かさず見るタイプだ。
父は、やはり男だからなのか、闘争心に燃える動物シーンが好きだ。
よく覚えてる父の姿は、動物の名前がわからないが、でっかい角の生えたシカみたいなやつのオス同士が、100m以上離れた場所からガンマンのようにお互い睨み合った後、ダッシュで走り寄ってはガーンと角をぶつけ合い、また100m以上戻ってはぶつけ合うというシーンが何度も繰り返されるのを、
「ほぉーら走ってきたーーっ!ガーーン!痛い痛い!でも、もう1回やれ!」と言いながら自分の拳をぶつけつつ見続けていたことで、私は、動物よりもエキサイトする父ばかりを興味津々で見ていた。
母は、やはり女だからなのか、出産シーンになると、
「もう出るわ、もう出るもう出る!!」と言いながらテレビの前で動物と一緒にもがいていた。
いかん、また話が逸れた(汗) ペットショップでの話。
店内を見渡すと、犬・猫・小鳥だけでなく、いろんな種類の小動物がいた。
まずは小さい
ハムスター。寝ている子もいたが、コンコンとノックすると、何匹もがバンザイポーズでご挨拶。その後、回し車で遊んだり、いろんな所から落ちて転がったりしていて、見てるだけでもとても可愛い♪
その横には、
ハリネズミや
モルモット、シマリス、モモンガなどのカゴも並んでいる。
夫と一緒にいろんな動物を見て回ったのだが、金魚の次に飼うものとしては、やっぱりハムスターがいいのではないかと感じた。
金魚のように、水槽か飼育かごの中で、自由に遊ぶ姿を見ているだけで心が和みそうだ♪
しかしハムスターといっても、いろんな種類がある。
大きめのゴールデンから、ジャンガリアンやキャンベル、そして小さくてチョコチョコとゼンマイ仕掛けのように動き回るロボロフスキーもいて、どれも可愛いな~と迷いながら店内を歩いていると...
少し離れたレジの近くに、1匹の
大きなリスがいた。
しかも、カゴの外を歩き回っている。えっ!逃げ出してるの?と思ったら、首輪をしている。そして近づいてしゃがんだ店員さんの肩にピョンと乗り、腕やら肩やらを歩き回っているのだ。
リスって首輪して飼えるの?!そんなに懐くのぉー?!
もう釘付けになってしまった。見ていると、近づいたお客さんの膝や腕にも次々と渡り歩いている。
私もリスさんに乗って欲しいと思い、急いで近づいて行った。首輪が繋がれたケージは低い位置にあったので、私も少ししゃがんでみる。すると、そのリスは、当然のように私の腕に乗ってきた。そして、私の服の中に潜り込んでくる。服の中を這い回り、首元から顔を出したりまた潜ったりしている。横にいた夫が手を伸ばすと、今度は夫の腕に移り、夫の服の中に潜り込んだりしている。
クラクラクラ....昔、リスと一緒に暮らしてみたいと思ったことを思い出してウットリ...。
しかしよく見ると、このリスは耳をケガしていた。治るのかな...などと、リスを撫でながら考えてると、お店の人がこう言った。
「この
ハイイロリスは、よく懐いていいよーー。」
「ハイイロリスっていう名前なんですか?」
「そそ、ハイイロリス。ヒマワリの種と水でいけるよ。リスのエサとか、リスのおやつというのも売ってるけどね。」
ハイイロリスっていうのか。
毛の色は茶色だけど、リスの世界ではこれを灰色というのかな。目の周りに白いアイシャドーのような模様が入ってるんだなあ。
そんなことを考えてる間も、リスは夫と私の腕を行ったり来たりしていた。
すると、お店の人が、続けてこう言う。
「
これは28000円やけど、外にいるやつは24000円でえーよ。」
「外?」
「そそ、店の外の小屋に同じハイイロリスがもう1匹いるから。」
そう言われて、夫と店の外に出てみると、古いビニールトタンを重ね合わせて出来た、
めちゃくちゃ汚い物置小屋があった。
ひょっとしてここ?と、疑いながら小屋を開けると、どう見ても売れ残りと思われる鳥や小動物たちが、所狭しと詰め込まれていた。風が吹き抜けないので悪臭もひどい。
「クサッ!」と鼻を手でつまみながら、小屋の中を見渡すと、そこにさっき首輪を着けていたリスと同じ種類のリスがいた....。(つづく)
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